caseティルト・かすみ


(不気味に静まった室内だが、時折ガタガタと風の音らしきものが聞こえる。薄暗く、奥の様子までは視認できない)


かすみ  「ふう・・・・なんとか中に入れたけど・・・道がすでに気味悪かったわね」
ティルト  「うむ・・・足元には気をつけてのぅ?」
ティルト  「さて・・・とりあえず進んでみるか」
かすみ  「ええ、ティルトちゃんもね?あ、了解っ」
ティルト  「ふむ・・・こっちか・・・?」

薄暗く先が見えにくい中、落ち着いた様子で進む二人。

かすみ  「にしても結構なお金持ちだったみたいね?この館の主は・・・」
ティルト  「そうじゃな・・・。0(ずいぶんてがこんでおるのぅ」
かすみ  「でもガイコツがなんで飾ってあるのかしら・・・趣味はそんなによくなさそうね?」
ティルト  「う、うむ・・・」

普通に内装を興味深く見渡している辺り、天然というべきか度胸が据わっているというべきか。


(背後でがしゃん、と大きな音が聞こえた。 振り返ると、棚から装飾品が落ち割れた音だったようだ)


ティルト  「ん・・・・?」
かすみ  「え!?あ・・・び、びっくりした・・・さっきの棚のが落ちたのね」
ティルト  「うむ、かすみ殿大丈夫かな??」
かすみ  「ええ、大丈夫よ、ティルトちゃんは?ケガしてない?」
ティルト  「ん、大丈夫じゃよ」
かすみ  「ふふ、よかった。まあ古い建物だから気を付けて行きましょ」
ティルト  「うむ、ゆっくり進むか」

互いを気遣う余裕を見せ、二人は屋敷の中を歩き進める。

かすみ  「うわ、鎧もすごいわね・・・」
ティルト  「うむ・・・」
ティルト  「無人の館とは思えないほど綺麗な鎧じゃのぅ?」
かすみ  「あはは・・・そうね。まるで誰か来てたみたいね。」
ティルト  「うむ、それか・・・」
かすみ  「それか?」
ティルト  「お化けが掃除でもしてたのかものぅ?」
かすみ  「も、もぅ・・・ティルトちゃんったら」
ティルト  「あはははは」

屋敷に並べられた騎士の像。普通この場では不気味さを煽るものだが、特に気にしている様子はない。
冗談を交えながら、更に歩を進める二人。


(静まり返っていた室内だが、何処からともなくピアノの音色が聞こえてくる。 人の気配はない……)


かすみ  「・・・?あら?何か聞こえる・・・」
ティルト  「ん・・・ピアノかのぅ・・・?」
かすみ  「ええ・・・でも人なんて居なさそうだけど・・・」
ティルト  「うむ・・・それに部屋が暗くてわからんな・・・」
かすみ  「そうね・・・む、明かりぐらいあればあればよかったんだけど・・・」
かすみ  「あ、外に出るわね?バルコニーかしら」
ティルト  「ん・・・扉が・・・外か」
ティルト  「でてみるか・・・」

未だピアノの音色が聞こえる以外に音はなく、静かなバルコニー。それを二人が慎重に見渡す。

かすみ  「・・・素敵なバルコニーだったんでしょうけど・・・今は不気味ね」
ティルト  「うむ・・・もったいないな」
かすみ  「ち、ちなみにティルトちゃんは幽霊とか平気な方?」
ティルト  「ん?妾は・・・まぁ・・・」
ティルト  「妾の存在自体がのぅ・・・」
かすみ  「・・・あ、そ、そっか。」

自らの本来の身体を失っている、という点である意味霊と共通点のあるティルト。
そのせいか、あっさりとした態度で笑って返す。

ティルト  「故におってもおらんでもなんとも思わんな」
ティルト  「かすみ殿は平気なイメージじゃったが・・・」
かすみ  「あはは、私は・・・まあ大丈夫な方かしら?・・まあ家柄というか仕事柄・・・」
ティルト  「やはりそうか」
かすみ  「コホン、でも急に大きな音とかはビックリするけどねっ」
ティルト  「ふふっ、しかしチアキが横にいるなら怖い振りしてしがみついたほうがいいぞ?」
かすみ  「あはは、そうね・・・こんどやるわっ」
ティルト  「うむうむ」

かすみの夫であるチアキは、今この場にはいない。今後彼とこのような状況になるかは不明だが…
女としてささやかな決意を秘め、バルコニーを歩き進める。


(まっすぐ歩いていると、足元を素早く何かが通り抜けた。 鼠か何かと思われるが、一瞬の出来事で判別はできない)


ティルト  「ん・・・?」
ティルト  「虫、にしては大きいか・・・鼠かのぅ?」
かすみ  「・・・ソ、ソウネ。なんか動いていったけど・・・ネズミにしては・・・」
ティルト  「これだけ暗いと住み着くにはうってつけじゃろうしな」
かすみ  「おかしいわね・・・あれぐらいのものならちゃんと見れたはず・・・視力落ちたかしら・・・?」

元凄腕の暗殺者の経歴上か、動体視力には自信があるらしいかすみが首を傾げる。

かすみ  「と、とりあえず行きましょうか?」
ティルト  「まわりも暗いしのぅ・・・」
ティルト  「うむ、どんどんいこうか」


(コースが分かれている。 直進すべきか、扉を開けて左折すべきか……)


ティルト  「ふむ・・・分かれ道じゃな・・・」
ティルト  「かすみ殿はどっちがいい??」
かすみ  「うーん・・・まっすぐ行ってみましょっ」
ティルト  「ん、そうしようか」


( 「2人で記念撮影するように! -マリン」の張り紙がカメラに貼り付けられている)


ティルト  「・・・なんじゃこれは」
かすみ  「え?何これ・・・っていうかマリンって書いてあるし」

三脚つきのカメラに、二人が呆れたような表情を向けた。

かすみ  「と、とりあえず・・・二人で撮りましょうか?」
ティルト  「ん、そうしようか」

軽い音が鳴り、カメラが撮影完了を告げる。

ティルト  「よし・・・これでいいじゃろう」
かすみ  「そうね」
ティルト  「ふふっ、これで写真を見たら知らない者が写ってる、というやつかもしれんな」
かすみ  「あはは、定番ね」

ティルト  「しかし・・・この組み合わせでは肝試しにならんな」
かすみ  「あはは、確かにね?」


(歩いていると、突然後ろのカメラが音を上げて写真を排出した。 2人の背後に、白い影のようなものが写っている)


かすみ  「え・・・・?」
ティルト  「定番じゃな・・・」
かすみ  「なんか・・・写真?あら、私達?」
ティルト  「ふむ・・・なんというか予想通りじゃな」

二人がカメラの前まで戻り、排出された写真を拾い上げるが、特に怖がったり驚いたりする様子はない。

かすみ  「本当ね・・・あはは、むしろ一人なのかしら?」
かすみ  「私の場合、もっと一杯恨み・・・」
かすみ  「・・・・」

彼女が過去に奪ってきたものを振り返ってか、暗い顔で肩を落とすかすみ。

かすみ  「い、行きましょうか・・・」
ティルト  「そ、そこまで考え込まんでもいいと思うぞ?」
かすみ  「あ、ありがとう・・・」
ティルト  「。0(しかし・・・どういう仕掛けじゃろうのぅ・・・」

考えつつも、再び扉の前まで突き当たる。

ティルト  「ふむ・・・ここからもう一度屋敷の中じゃな」
かすみ  「ええ、そうみたいね?」


(扉を開けると同時に、左から電話の呼び出し音が聞こえてきた。 部屋の隅の電話が鳴っているようだ)


かすみ  「あら?あれは・・・うわ、懐かしい。実家でしか見たこと無いわ、あれ」
ティルト  「うむ・・・それが鳴っておるな」
かすみ  「・・・で、出た方がいいわよね?」
ティルト  「とりあえず出てみようか」
かすみ  「ええ」

少し考えてから、ティルトが近付きその電話を取った。


(受話器を取ると手に軽い電流が走った。受話器からは録音音声で小馬鹿にした笑い声が聞こえている…)


ティルト  「ん・・・」
かすみ  「どうしたの?」
ティルト  「少ししびれただけじゃ」

実にあっさりした反応でかすみに振り返るティルト。

かすみ  「え・・・大丈夫?もう、タチの悪いイタズラねっ」
ティルト  「ほんとにな」


(目の前にバッジが置かれている。指示されていた物のようだ)


ティルト  「これか」
かすみ  「あ、これみたいね?・・・よしとっちゃいましょ」
ティルト  「うむ」

二人が特に苦労することもなくバッジを回収する。

ティルト  「さて・・・これで終了かな?」
かすみ  「そうね・・・あっちの道から帰れるかしら?」
ティルト  「・・・さっき聞こえたピアノの音はあれかな?」
かすみ  「あ、本当ね?」
ティルト  「どうやって鳴っておったのか・・・ちょっとみてみようか」
かすみ  「ええ・・・」

目標は達したにも関わらず、疑問は追究するのは大人の余裕故か。
が、部屋の端のピアノに触れようとしたところで、かすみが思わぬ仕掛けを踏んでしまう。


(扉を開けると同時に、肩にひんやりとして柔らかい物が落ちてきた。 …確認するとコンニャクだった)


ティルト  「・・・・」
かすみ  「・・・ひっ!あ、び、ビックリした・・・!ちょっと驚いたわよ、もうっ」
ティルト  「かわいいいたずらじゃのぅ」
かすみ  「ふう・・・じゃあ戻りましょうっ」
ティルト  「ん、もどろうか」
かすみ  「ええ」



MISSION CLEAR!

  • 最終更新:2015-09-28 19:46:29

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