C.H.E/01

04.CALLED HATE ENCOUNTER/01


ロミオ    「・・・やれやれ・・・


朝。遅い目覚め。
ロミオは任務前に眠気を覚まそうと、何の気なしにチームルームへと向かう。


ロミオ    「・・・っ、と・・・?
エトワール  「…………あ?
ロミオ    「・・・・・・誰だ、あんた
エトワール  「…………ふん


ラークバルバトスに身を包んだ長身。見慣れない先客。
こちらに背を向けたまま、肩越しに碧緑の視線を寄越す。
その目つきに厭なものを感じたロミオは、警戒を解かぬままその男と対峙する。


ロミオ    「・・・もしかして、また新入りなのか?・・・ヤレヤレだ
エトワール  「……んなぬりぃとこいられるかよ。勘違いすんな
ロミオ    「・・・・・・部外者?・・・・・・おかしいな。ヨソの人は入れないはずなんだけど
エトワール  「はっ。潜る方法ならいくらでもあるってな


侵入した旨を堂々と語る男。
誰かに知らせるか、それとも―――。


ロミオ    「・・・・・・へぇ?・・・偉く堂々とした侵入者だな
エトワール  「……で。テメェこそ誰だ。アレの仲間か?
ロミオ    「・・・・・・何か問える立場だと思ってるのか?(静かに銃に手をかけつつ)
        ・・・まずそっちが名乗るのが筋だ、侵入者
エトワール  「……(その様子を、退屈げに目で追いながら)
エトワール  「……ガキに名乗ってやるほど親切じゃねぇよ (応えるように、銃に手をかける)
ロミオ     oO(・・・・・・何だ、この男・・・誰か呼ぶか・・・?

エトワール  「なぁに。テメェが一つ答えりゃすぐ消える。……ここに、ルミリエラがいるはずだ。知らねぇか
ロミオ    「・・・・・・ルミリエラ?・・・・さてね。聞いたことも・・・・・・ぁ、つい応えて・・・
エトワール  「…………ああ、そうか……。通じねぇか

エトワール  「・・・ルリ
ロミオ    「・・・は?
エトワール  「……そんな名前がついてた、な
ロミオ    「・・・・・・はぁ・・・?
エトワール  「…………どーやら、ビンゴだな・・・は、は。はははっ


侵入者の口から乾いた笑いと共に紡がれる、愛する者の名。
途端に警戒心が消え、代わりに敵意と、そして殺意が首をもたげ始める
―――こいつは敵だ。


ロミオ    「・・・・・・・・・おま、え・・・・・・ルリに・・・何の用だ・・・・・・・(ざわ、と殺気を増す
エトワール  「…………さてな。知ってどうする?
ロミオ    「・・・・・・事によっては、ここで・・・・・・・・・殺すぞ
エトワール  「おっかねぇなぁ。(銃を握り、笑みに警戒を乗せる)……いいぜ、殺してみろよ。
        テメェにその覚悟があんならな。あの化け物と、同じになりてぇなら。止めねぇぜ
ロミオ    「・・・・・・ばけ、もの・・・・・・


薄ら笑いで嘲りを吐き出し続ける侵入者。
二人の間に満ち満ちていく殺気。
そんな一触即発の空気の中、気の抜けた声がロミオに投げかけられる。


Ren      「・・・・ロミオさん?
ロミオ    「・・・レン?
エトワール  「…………まぁたガキか。ここは託児所か?
Ren      「は?・・・・・不愉快な男だな・・・誰です、それ?
ロミオ    「・・・侵入者だ。・・・・・・通報するか迷ってたトコだ。
エトワール  「場合によっちゃ殺すっつってた奴が、通報云々たぁ笑わせやがる。


シニカルに笑うロミオを訝しがりつつ、レンは侵入者を睨めつける。
侵入者の物騒な言葉を聞きロミオにも怪訝な表情を向ける。


Ren      「・・・敵ですか?
ロミオ    「・・・・・わざわざ侵入してくるような奴が、目的の相手と親しく挨拶するなんて、有り得ないしな・・・・・・敵だろ。
エトワール  「敵か。……はははっ、そうかもな。テメェが、あの化け物の味方ってんなら…………敵だなぁ?
Ren      「目的の相手? あの化け物? よくわかりませんが・・・・ そこの貴方、あなたはなぜここに?
エトワール  「そこの金髪のガキにでも聞けよ。……まぁ、いい。アレがここにいることは分かった
Ren      「あ、ちょっと・・・・
エトワール  「……あ?
Ren      「・・・まあ落ち着いて。貴方も一方的に目的を果たしたから帰るは、ないでしょう。


現れた執事姿の少年に警戒しつつ、二人に背を向ける侵入者。
レンの登場で冷静さを取り戻しかけたが、侵入者の煽りでそれもままならないロミオ。
ロミオの様子に何事か掴めないまま、しかし冷静に状況を判断しようとするレン。

一方的にルリを侮辱し去ろうとする侵入者に、ロミオはついに明確に殺意を向けた。


ロミオ    「・・・・・・ばけもの、か・・・?ルリが・・・?・・・・・・(銃をエトワールの背に向け
エトワール  「…… (肩越しに振り返る
ロミオ    「決めた・・・・・・お前は、ころす・・・・・・・殺してやる(銃を構えた右腕が震え始め
エトワール  「……うるせぇガキども、だな(銃を構える)
Ren      「・・・・・・・。
ロミオ    「・・・ぐ、ぅっ(銃を落とし、苦しげに右腕を抑える
エトワール  「…………あぁ?
Ren      「・・・・! ちょっと、大丈夫ですか!
ロミオ    「あ、ぐ・・・!?・・・なんっ、で・・・傷が・・・


強い殺意に呼応するように右腕が跳ね、傷痕が疼き始める。
あの「溢れる」感覚だった。ただ以前のようなフォトンを嫌い、もがくような感覚でなく。
―――敵意に、殺意に、歓んでいる。


エトワール  「……ふん。つまんねぇガキだぜ
ロミオ    「・・・・・・ま、て・・・!
Ren      「・・・良いから休んで。 どちらにせよこんな所で事を荒立てては・・・隊の皆さんにも迷惑がかかります。
ロミオ    「・・・・・・ルリに、何かあれば・・・お前を・・・っ、くそ・・・
エトワール  「……くっく。ずいぶんあの化け物に抱き込まれたみてぇだな
Ren      「・・・・化け物・・・・・・ルリさんのことだ、とでも?
エトワール   (無言で、にやりと笑う)
ロミオ    「・・・違う!・・・あいつは、そんなモンじゃ・・・!・・・ぐ、うぅ・・・
Ren      「・・・・ちっ。構うだけ無駄ですよ。とにかくここで手荒い真似はしたくない。退くなら退いてくれませんか。
        彼に危害を加えるなら、僕は貴方を斬らなくてはならない。 もちろん・・・ルリさんでも同じだ。
エトワール  「……はっ。アレがただの人殺しだと、知ってか知らねぇでかは知ったこっちゃねぇが
        知ってて、味方してんならテメェらも化け物同然か
ロミオ    「・・・もう、何も、言うな・・・!!
        ・・・・・・・ルリは、ヒトだ・・・・・・ヒトになった!俺と・・・!


搾り出すようなその叫びに、侵入者は嘲笑を重ねる。

溢れる衝動が無理矢理に身体を動かそうとする。
この眼前の男を、黙らせなければ。


エトワール  「……は、は。ははははははっ!
Ren      「・・・・・・。
エトワール  「……ヒト、か。ヒト。くくっ……うまぁく化けやがる
ロミオ    「・・・何も・・・言うなと・・・(よろよろとエトワールに歩み寄ろうとする。右腕には傷の形に赤黒い光が走っている)
Ren      oO(なんだ・・・・アレは・・・・?)
エトワール  「まぁ、今は消えてやるさ
        ……あれをヒトだと言うなら、教えておいてやるよ、ガキ。ヒトなら、あんな目でヒトの首をとったりしねぇ
        ……見たことねぇなら、今度見てみると良いぜ?・・・・・・自分の首と引き換えにな!
ロミオ    「・・・・・・黙れ!!!
エトワール  「ははっ、ははははっ!
Ren      oO(人の首を・・・・ とった・・・・?)
エトワール   (後ろ手に手を振って、去る)


衝動と理性の狭間を行き来しつつ、ロミオは去り行く男の背を睨みつける。
・・・奴とルリを遭わせる訳にはいかない。

―――必ず、自分の手で・・・


→C.H.E/02


その後ルリ合流(ほぼ無編集 長文、砂糖注意)

...


  • 最終更新:2014-06-09 21:10:22

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